ナビがドライすぎる

Googleナビはすごい。
ナビゲーションは完璧。渋滞状況を含め予測時間も正確。
しかし、それが故にあまりにもドライに感じてしまう時がある。

お気に入りのチューンにのって、颯爽と車を運転する僕。
『次の角を左です。』
ナビの指示に従い、コーナーを左折する。
その直後、僕は目を疑った。
車が通るにはあまりにも道が狭すぎる。
というかこれは人の家の庭先ではないだろうか。
『しばらく直進です!』
あなたはドSなのか。
なんか「です」の語尾に「!」が付いてなかったか。
ほんとか。ほんとに行ってもいいのか。

−この道を行けばどうなるものか。
危ぶむなかれ危ぶめば道はなし。
踏み出せば、その一足がみちとなり、その一足が道となる。
迷わずいけよ。行けばわかるさ。−

今は亡き猪木さんの伝説の詩が脳裏をよぎる。

そのドライさは自転車のナビにおいても例外ではない。
先日、自慢のロードバイクを駆出し近所をロケハンしていた。
ナビの勧めるまま誘われたのは、田んぼの真ん中をまっすぐに走る砂利道だった。
「砂利、だと?こっちはロードバイクだぞ。タイヤ硬いんだぞ。
確かにこっちの事情は知らないかもしれないけど、
何なら移動手段を選択させるアイコンだって妙に前傾姿勢、ロードバイクっぽいじゃないか。」
と文句を言いつつも、恥骨をサドルに強かに打ちつけながら、僕は砂利道を走る。

「もうGoogleなんて信用しない。」

そう思って家に帰ると、娘が僕に声をかけてきた。

「マッサマンて何?」

「知らない。ググってみれば?」

 

いつもお世話になっております。

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